漏れている場所だけでは、交換部品を特定できません。水栓の品番と、どこからどんな操作のときに漏れるかを記録し、メーカーの部品検索や修理窓口で照合してください。

水が見える場所を記録する

  • ハンドルを閉めた後も吐水口から水が出るか
  • レバーや水栓本体の周辺が濡れるか
  • 吐水口の付け根や接続部から漏れるか
  • シンク下の配管やキャビネット内が濡れるか
  • レバーを動かしたときだけ漏れるか、常に漏れるか

水栓の品番、ラベル、設置場所を写真やメモに残します。写真は安全に手が届く範囲で撮り、ラベルに書かれた英数字を省略せず記録してください。症状と部品の対応は水栓の形式によって異なります。

漏れ方ごとの見分けポイント

症状 メーカー資料で確認できること 次の確認
TOTO水栓で、止水後に吐水口からしばらく水が垂れて止まる TOTOは吐水口や内部の残水で、しばらくして止まる垂れ方は異常ではない場合があると案内 まず垂れが止まるか確認。続く場合は水栓品番に合う修理案内を見る
TOTOの2ハンドル水栓で、止水しても吐水口から水が出続ける TOTOは水栓形式に応じた「こま」の交換例を掲載。一般・節水・静音タイプなどに分かれる 水栓品番と公式の商品適用欄を照合。径や見た目だけで選ばず、こまの品番例と公式修理案内を見る
吐水口の付け根から漏れる TOTOは袋ナットの締め直しやUパッキンを確認する例を掲載。部品は水栓の種類やパイプ径で異なる TOTOのUパッキン品番例で本体品番と対象適用製品を照合
レバー・水栓本体の周辺が濡れる 場所だけで内部部品を特定できない。LIXILはキッチン水栓のヘッドパーツ交換で水漏れするおそれがあるとして修理を勧めている 水栓品番から部品を調べるガイドを使い、適合不明なら修理を相談
SANEIのシングルレバー混合栓で、ハンドル下またはパイプ上下の溝が濡れる SANEIは、パイプ上下の溝からの漏れは修理業者への依頼または水栓本体の交換を案内。ハンドル下は内カバーのゆるみの場合もある 漏れる位置と本体品番を記録。SANEIのカートリッジ適合例と公式修理案内を照合し、症状だけでカートリッジを選ばない
KVKの壁付・台付シングルレバー水栓で、吐水口の根元から漏れる KVKはカートリッジの詰まり・劣化・破損、またはパッキンやスリップ板の摩耗を原因候補として挙げ、内部部品交換と専門業者・修理窓口への相談を案内 水栓の品番と形式を確認し、KVKの症状別案内を照合。漏れる場所だけで部品を注文しない
KVKの壁付シングルレバー式シャワー水栓で、ホース根元が濡れる KVKは接続ナットのゆるみを確認項目とし、漏れが続く場合はパッキン摩耗の可能性を案内。PZKF26-3の対象例でも、ハイメタルホースは専用パッキンとしている 水栓とホースの種類を確認し、KVKの症状別案内を参照。ハイメタルホースにPZKF26-3を流用せず、漏れが続く場合は修理を相談
配管まわりやシンク下の底板が濡れる TOTOは配管まわりの水漏れやキャビネット底板の濡れを修理・買い替え相談の対象として案内 部品を注文せず、メーカー修理や水道工事店へ連絡

表の例は各メーカーが案内する水栓形式・症状に限ります。症状が似ていても構造や部品が同じとは限らないため、本体品番から公式資料を照合してください。

部品を形だけで選ばない

シングルレバー水栓の内部ヘッドパーツ、吐水口の付け根に使われるUパッキン、浄水機能のカートリッジは、それぞれ別の部品です。TOTOのUパッキンは水栓の種類やパイプ径で品番が異なります。KVKのシングルレバー水栓では吐水口根元の漏れにカートリッジだけでなくパッキンやスリップ板も候補となり、SANEIはハンドル下の漏れが内カバーのゆるみの場合もあると案内しています。漏れる場所だけから交換部品を決めず、本体品番とメーカーの症状別資料を照合してください。

LIXILは、ヘッドパーツの交換で水漏れするおそれがあるため修理依頼を勧めています。KVKも水栓本体内部のメンテナンスは修理受付センターまたは専門水道業者へ相談するよう案内しています。一部の部品は専門技能や工具が必要なため、自分で購入・交換する前にメーカー品番から補修部品を調べるか、販売店・施工店へ相談してください。

水が止まらない・漏れが広がるとき

水が大量に流れ出る、配管から漏れているなど部品選びだけでは対応できない場合は、品番調査を中断してメーカー修理や水道工事店へ連絡してください。TOTOはキッチン・洗面・浴室水栓の修理前に止水栓を閉めるよう案内していますが、場所や操作方法は水栓の種類で異なります。止水方法が分からないときは、無理に操作せずメーカーや施工店へ確認してください。

公式資料