ドアの閉まる速度が変わっても、調整弁をすぐ回す必要はありません。ドアクローザーの種類で弁の位置が異なり、最後まで閉まらない原因も速度以外にあるためです。型番と製品の説明書を確かめてから、調整するか相談するかを決めます。

まず症状を記録する

本体やアームを外さず、安全な床上から確認できる範囲で、次を記録します。

  • ドアが閉まり始めてから枠に納まるまでの様子
  • 急に速くなる位置、止まる位置、引っ掛かる位置
  • 本体やアームに油漏れ、ゆるみ、変形があるか
  • 本体ラベルや刻印のメーカー名・型番
  • 風や空調の影響、ラッチの掛かり方に変化があるか

油がにじんでいる、ドアが急に閉まる、固定部品がゆるんでいる場合は、速度調整で症状を隠さず、油漏れや急に閉まる症状の確認を見てメーカーや施工店へ相談してください。

RYOBIが説明する速度区間と時間の目安

RYOBIの説明では、2段階で速度を調整する製品の場合、ドアを約90度開いた位置から全閉までの時間を5〜8秒としています。第1速度は全体の閉まり方、第2速度はドアを枠に納める区間を調整し、第2速度を第1速度より少し遅くする案内です。

これはRYOBIの製品知識ページにある目安です。すべてのメーカー、機種、建物に共通する数値ではありません。ドアの閉まり方だけで調整不良と決めず、手元の製品の取扱説明書に記載された条件を優先してください。

NEW STAR 7000シリーズの閉鎖時間の目安

NEW STARの調整案内では、ドア幅900 mmの場合、約90度から全閉までの適正時間を5〜8秒としています。7000シリーズは第1・第2速度とラッチングの調整弁が分かれ、第1速度と第2速度の差を極端に大きくすると故障の原因になると説明されています。これは同社の7000シリーズについての案内です。時間がRYOBIの例と同じでも、調整方法まで共通とは限らないため、対象機種の説明書を優先してください。

調整弁の位置は型式で違う

RYOBIは、取付ねじが見えるか、カバーがあるか、パラレル型かスタンダード型かなど、製品のタイプを確認してから調整方法を選ぶよう案内しています。タイプが違うと、調整弁の位置や扱い方も変わります。

本体にBL認定ドアクローザーの表示がある場合、RYOBIは専門家による調整が必要としています。表示が読めない、型番が分からない、説明書と現物が一致しない場合も、調整弁には触れずメーカーや施工店へ確認してください。

ドアマンのS-102Pは、現行品と旧品で速度調整弁の数が異なります。RYOBIの案内では、現行S-102PとS-102P2は2個、旧S-102Pは1個です。型番表示だけで調整方法を選ばず、現物と案内図を照合してください。S-102Pなどドアマンの調整案内も参照できます。

閉まらない原因は速度以外にもある

ドアが最後まで閉まらないときは、風や空調の抵抗、ドアの建て付け、ラッチの状態、取付ねじ、クローザーとドアの力の適合などが関係することがあります。RYOBIは、原因を確認せず速度を上げて強く閉める方法に注意を促しています。

マンションの共用部や防火戸、賃貸住宅の玄関では、管理会社・所有者へ先に相談します。ドアが急閉まりする、閉鎖時に人や物へぶつかる、クローザーが外れかけている場合は、使用を控えて専門業者へ連絡してください。

交換候補を調べる場合は、RYOBI S-202P / S-203Pの取付条件とドアクローザーの部品ガイドも確認してください。

公式資料